父(栗原利一)の70歳頃の肖像写真

スケッチ帳は父(栗原利一)が満州事変、支那事変の戦争体験を自筆で記録したものです。

父のスケッチ帳は、スケッチ帳に記載のあるように、昭和13年に支那事変で負傷した左大腿部の盲管銃創による銃弾を、昭和36年になって飯田橋の警察病院で摘出手術を受けた際に、それまで保管して来た資料を基にまとめたものが主だったものと思われます。

スケッチ帳にはそれ以前の資料も綴じられていますし、それ以降に書き加えられたような部分も散見されます。



このスケッチ帳は昭和59年8月7日の毎日新聞社会面に掲載された福永平和記者によるインタビュー記事と朝日ジャーナルの昭和59年9月7日号と昭和59年9月14日号に掲載された本多勝一記者のインタビュー記事のもととなった資料です。

私自身は、数年前に本多勝一氏の記事を読み、はじめて父の南京での戦争体験を知ることができるようになりました。また、今年になりスケッチ帳をCD化し、PCにより文字を拡大して読むことが出来るようになり、はじめて父の戦争体験の全体を知ることができるようになりました。      

不幸なことに、現在の日本では父のスケッチ帳を研究資料として信頼してお預けできるところがありません。

よって、ここにどなたにでも閲覧していただけるようにネット上にて公開させて頂いた次第です。




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